有明けの残月を仰ぎ蒲田を出発したのは7時半、小金井の「江戸東京たてもの園」に9時頃着きました。そこには、明治、大正、昭和の移築のたてものが遺されていました。昔の写真館、高橋是清の屋敷、交番などです。私たち高齢者にとって懐かしいことでした。

三井邸  高橋是清邸

その後、「深大寺植物園」へ行き、秋の薔薇の香りを楽しみつつ広い園内を散策し、落ち葉を踏む音にも心を寄せて聞き入りました。そして青い空と黄葉を仰ぎ、またとない開放感を味わいました。お昼には情緒ある門前の嶋田屋の二階で、天ぷらそばをいただき、とても、しあわせでした。

   

「府中郷土の森博物館」へも寄りました。ハケの水が豊かな地形が特徴です。万葉の碑があり、そこには防人の妻が夫を気遣う思いを詠んだ歌が彫ってありました。国府である、この府中に関東の防人達は集合し、そこから「多摩の横山」を越え、遠い九州へ向かって行ったのです。見渡せば、低く多摩丘陵、その果てには丹沢が、むらさき色に望めました。 

そこから、程近い、サントリーのビール工場を見学して、おいしいビールを何杯も、いただき、とてもよい気持ちでバスに乗って帰途につきました。驚いたことに1万3千歩も歩いていたのです。

天候にも恵まれ、大変たのしい充実した一日でした。御世話役の野崎さまをはじめ、みなさまのお陰と感謝いたします。有り難うございました。                     
                                          (新倉 記)


江戸東京たてもの園

府中郷土の森博物館
茅葺の家の囲炉裏

                                                        写真撮影 田端、新倉、藤田

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